• ローストの王様 牛モモ肉

    ローストの王様 牛モモ肉

    ローストが国民食の国ってどこだろう? 毎週日曜日は、家族が集まってお昼過ぎに思い思いのローストを食べる国があるんです。移民大国のこの国では、カレーが国民食になった‥‥なんてことも話題になったりしました。首都には様々な国の小さな町が出来上がっていて、東西南北さまざまなカラーを見せてくれ、まるで海外旅行に行ったような気分になります。 その首都の名前はロンドンです。イギリスです。 イギリスは実は正式な国の名前ではなくて、正式には「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。英語ではUnited Kingdom of Great Britain and Northern Irelandです。なんだか長いですね。実はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国から成り立っているので、長いんですね。 国旗もユニオンジャックという名前で人々に親しまれています。このユニオンジャックも、国々が統合していったことを表しているんです。 縦と横の赤い十字はイングランドの聖ジョージ(Saint George's Cross)、紺色に白色で対角線上にXのような十字はスコットランドの聖アンドリュー(Saint Andrew's Cross)、そして赤色で対角線上にXのような十字になっているのはアイルランドの聖パトリック(Saint Patric's Cross)です。旗の制定がされたときにウェールズは既にイングランドの統治下にあり、ウェールズの意匠は組み込まれませんでした。緑色の背景に竜の絵が描かれたウェールズの旗はなかなかかっこいいです。個人的な主観ですが、ウェールズ人たちも誇らしげに旗を掲げているところが多かったです。 日曜日のお楽しみ サンデーロースト 歴史は古く、古代ローマ人軍が牛肉を焼いて食べたことが起源だという説があります。その後、イギリス貴族の間で牛1頭をさばいてローストする習慣へと変革を遂げていきました。さらに後の1800年代後半に起きた産業革命のヨークシャー(北イングランド)で、一般家庭でも日曜日にローストを食べる習慣が一気に広がっていったのでした。 キリスト教で休息日を意味する日曜日に、家族が集まって昼過ぎからローストした牛肉や鶏肉やターキーを囲って食事を楽しみます。その週にあったことを報告しあったり、家族のだんらんの時間として定着しています。 ローストする肉は? イギリスでは牛肉をローストしたり、丸鳥にスタッフィングと呼ばれる詰め物をしてオーブンで焼きます。やはりローストビーフが人気です。 ランプ(腰あたりの部位)やトップサイドと言われる内ももが一般的です。中にはブリスケット(肩バラ)やシン(スネ)をローストする方もいますが、やっぱりモモ肉が一番多いです。 モモが人気なのは、お値段が比較的安価な事。モモ肉は水分含有量が多いので、熱い乾いた空気が常に循環しつづけるオーブンでもほかの部位よりはパサパサになりにくいのです。オーブン料理はどうしてもパサパサになります。ですので、グレービーソース(肉汁をベースにワインなどで煮込んだソースの事)をたっぷりかけて野菜と一緒に食べます。   最近ではオーブンがなくても調理できるローストビーフのレシピが数多く出ています。是非ご自宅でもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?  
  • 冬の風物詩 クリスマスマーケットの屋台のお店たち

    冬の風物詩 クリスマスマーケットの屋台のお店たち

    ドイツのクリスマスマーケット 急に冷え込んできて冬の到来を感じます。さて、11月末~12月中旬までヨーロッパ各地ではクリスマスマーケットが開かれます。クリスマス当日は閉会しちゃうんです。家族で過ごすので、みんなお休みです。そのクリスマスマーケットは大きい街だけではなく、小さい町でも開催されます。各地それぞれ特色があって、クリスマスマーケット巡りをするだけでもわくわくします! 南ドイツのニュルンベルグのクリスマスマーケットは世界で一番有名だと言われています。その他にも南ドイツのミュンヘンやシュトゥットガルト、西ドイツのフランクフルトも東ドイツのドレスデンもそれぞれとっても名前が広く知られて有名です。 寒空の中、たくさんの屋台が立ち並びます。   外気温は―3℃くらい。皆さん厚着です。 昼間でも外気温は5,6度の日も多いこの時期、寒い寒い中、クリスマスマーケットを訪れる人たちは厚着をしてお菓子やおもちゃやクリスマス用の飾りや食べ物の屋台を楽しみます。 あまりにも寒いので、グリューワインと言われるホットワインで体を温めます。ホットワインにはいろいろなスパイスが入っていて、シナモン、ショウガ、オレンジの皮、クローブ、砂糖やはちみつなど‥飲めば不思議。アルコールも手伝って、体が一気に温まります!   ホットワイン(グリューバイン)マグカップで飲みます! お楽しみの食べ物屋台 ビール祭りのオクトーバーフェストがある国ですから、立ち飲み居酒屋的なバーの屋台も出店します。そこではもちろんビールも飲むことが出来ます。ただ寒いので、あまり飲む人は多くなかったと思います。多くなかった・・・ですので、飲む人ももちろんいます。寒い中のビールを飲む意気込みは、ただただリスペクトです! さて、飲み物があれば食べ物屋台もあります。 見てください、この豪快な肉たちを!そしてこの数!!   屋台でのハックフライシュ(アイスバイン)。パンと玉ねぎのスライスと一緒に。 オクトーバーフェストでもこういった屋台は出店します。グリルで鶏の丸焼きにしたり、アイスバインを丸焼きにしたり。さすがにそのまま食べるのではなく、スライスにしたお肉をパンに挟んで炒めた玉ねぎのスライスを乗せて上にソースをかけて食べます。見た目は豪快ですが、ちゃんとスライスして食べやすくパンに挟んでくれますので、食べ歩きしやすい上に、美味しいです!グリルされていますので、外側のカリッとした食感と肉の柔らかさが程よいバランスです。さらに玉ねぎのうま味が肉と調和して、肉の存在感を程よく調整してくれ、後味もさっぱりなるように工夫されています。ドイツ人たちはこれが大好きで、アイスバインを片手にそれぞれがクリスマスマーケットを楽しんでいます。 クリスマスマーケットの雰囲気を楽しみませんか? 去年も今年も新型コロナウイルスの影響で、簡単に海外旅行に行けませんね。それならご自宅でもその雰囲気を味わっちゃいましょう! 最近、日本でもホットワインを買うことができますし、レシピも出ていますので好みの味に手作りもすることもできますね!本場ドイツのホットワインは赤ワインベースです。ホットワインは甘めなので、一緒に食べるお肉は豚肉がよく合うのでおすすめです。 ドイツっぽくオーブンでローストするのはいかがでしょう?同じヨーロッパのイタリア産の肩ロースや、柔らかさに定評のあるアメリカ産の肩ロースもローストにおすすめです。 クリスマスを迎える前にクリスマスの雰囲気を本場ヨーロッパみたいに過ごしてみませんか? 気分がアガりますよ~~。   クリスマスイルミネーション
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