素朴なギモン。赤身肉は体にいいの?

牛肉やラムの赤身のお肉は短命になる原因となるのでしょうか?近年ハーバード大学の研究で赤身と加工肉の関係性について、研究内容が発表されました。それによればその関係性が短命のリスクを増やすというのです。

定期的に赤身肉を食べている方には、この研究はなんとなく納得がいかないかもしれません。今までずっと好んで食べてきた牛肉やラムを食べないとか、急に量を減らす。そんなことが健康維持を理由に突然食生活を激変させなければいけないのでしょうか。

 

鶏ハムサラダ

栄養士の資格のある方の記事を読むと意見が分かれます。その中に興味深い記事があったのでご紹介します。

結論「気にするな!」という意見です。

その理由として、何千年もの間人は加工されていない肉を食べてきました。人と同様、肉は自然界の一部と生まれてもたらされたもの。体に有害なものを自然界が作り出すでしょうか?というのです。

確かに。

記事は続きます。世界の人々は何世紀もの間赤身肉を食べ続けて、特段なにか健康被害に遭ったことがあったでしょうか。その土地で生産された肉・野菜・穀物を地産地消で摂り続けてきました。最近のハーバード大学の研究の観点からは、この点に議論の価値はあると思います。この研究は参加者が何を食べたのかを記録するアンケートに基づいて行われたそうです。しかも頻度もそれほど高くなく。さらにはこの研究は自然界には病気はつきもので、何かしらの要因が関係していると言っています。実際に病気を証明する事とは別の話になります。
こういった類の研究は、一つだけの生活習慣のみを取り上げて研究しているので、他の生活習慣を統計に入れた時の結果の違いについて考えられておりません。例えばこのハーバード大学の研究では、赤身肉を好んだ人々は運動もあまりせず、喫煙し、飲酒も多く、肥満気味だったとしています。

 

もちろんアメリカでの研究ですので、日本人よりも食べる量がもっと多いことはあきからです。さらには加工品やファストフードの類が多いことも報告されています。例えばハンバーガーやホットドックやソーセージ等で、添加物が多く含まれていることが知られています。添加物の健康への影響は皆さまもご存じの通りだと思います。研究対象になったグループは野菜やフルーツをあまり食べないグループだったそうです。

ハンバーガーとポテトフライ

 

すべての赤身肉を食べる人がこういうケースとは限りません。この研究は加工されていないかたまりの肉と野菜を自分で料理して食べるグループが対象ではありませんでした。つまり、加工された食品を多く摂取していたのです。

食文化の歴史を紐解くと、赤身肉は健康にいい食べ物として考えられてきました。どうしてでしょうか?赤身肉は高たんぱくで、食べれば満足感を得られ、血糖値の上昇をゆっくりにしてくれます。体の代謝にたんぱく質が必要で、赤身に含まれる脂肪やコレステロールはホルモンとビタミンD生成に不可欠です。

赤身肉にはビタミンB群がたくさん入っています。実はビタミンB12は他から摂取できないんだそうです。ベジタリアンが不足がちになるのはこのビタミンなんだそうです。赤身肉にはビタミンだけでなく、ミネラルや鉄分や亜鉛も含まれています。どちらも体を作るのに必要な栄養素です。
野菜たち

 


加工されたお肉よりもかたまりのお肉の方がより健康的な食生活を送れるのではないでしょうか。手間をかけてかたまりの赤身のお肉から作る食事はゆったりと丁寧な時間も過ごせてスローライフに貢献できるかも!?最近の研究では放し飼いのグラスフェッドの赤身肉には、オメガ3とオメガ6脂肪酸のバランスよく入っていることも分かっています。またガンや心臓病予防に効果があると言われるCLA(共役リノール酸)もふんだんに含まれています。食べるお肉によっても変わってくるようです。

放し飼いグラスフェッドビーフ

 

むかしから言われていることには昔の人の知恵が詰め込まれています。ヨーロッパで食べ続けられている赤身肉が体に悪いわけがない…その点私たちもそう思います!今日もお肉を食べてがんばりマス!!
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