英国イングリッシュ・ブレックファストについて

イギリス人が心から愛してやまないイングリッシュ・ブレックファスト。イギリスではFull Breakfast(フル・ブレックファスト)とかFull English Breakfast(フル・イングリッシュブレックファスト)と呼ばれます。実はイギリスは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国で成り立っています。それぞれの地域で中身が違ったりするのです。
食材は・・・
たまご、ベークドビーンズ(大豆のトマト煮)、ソーセージ、焼きトマト、マッシュルーム、ベーコン、トーストです。
たまご:新鮮なたまごがおすすめです
  • 目玉焼き
  • ゆでたまご
  • スクランブルエッグ
  • ポーチドエッグ:あまり日本では聞きませんが、西欧諸国やトルコでも食べられているたまごです。お湯にお酢を入れ、たまごを落として固める料理方法です。作り方をご紹介します。
  1. たまごを室温に戻しておきます。
  2. 深めの鍋に2/3水を入れて沸騰させます。そこに大さじ2~3杯の酢を入れます。この時点でまだ塩を入れないでください。
  3. 別容器にたまごを割って準備しておいてください。
  4. 3で準備したたまごをそっとお湯の中に落とします。この時、お湯は沸騰させないでください。必要なたまごの数だけ、同じ工程を繰り返します。
  5. 2~3分経ったら、穴の開いたお玉などですくい上げて、余分な水分をキッチンペーパー等で拭き取ります。塩を振りかけたら出来上がり!

 ベークドビーンズ:

  • 大豆のトマト煮です。缶で売っているものを鍋で温めるだけでOKです。イギリス人たちはトーストの上に乗せて食べたりしています。最初は抵抗がある人も、次第にその魅力にみせられてクセになっていく料理です!
  • 自宅でも作れるレシピがたくさん出ていますので、ご自宅で作ってみるのも面白いですね!

ソーセージ:

  • イギリスのポークソーセージは皮がパリッとしないタイプです。私たち日本人にとっては、ドイツタイプのパリッとした皮に食べなれているのでちょっと抵抗があるかも。。ソーセージの中身にはさまざまなハーブやマスタード粒などが使われていて、バリエーションを楽しむことができます。
  • イギリスのソーセージは比較的太めです。フライパンで焼いて調理するのが一般的です。皮をパリッとさせるには、表面をしっかり焼くとパリッとします。
ソーセージ
焼きトマト:
  • 焼くの!?とびっくりされる方もいるのでは…。そう思ったのは私もです。トマト1個を横半分に切って、そのままフライパンで焼きます。焼くと甘くなり、厳冬ではありませんが、1年を通してそんなに気温が上がらないイギリスでは温まる気がします。
マッシュルーム:
  • 一番手に入りやすいきのこがマッシュルームですので、マッシュルームをバターで焼いて食べます。日本にはいろいろな種類のキノコがあるので、マッシュルームに一番近いエリンギで代用してもいいかもしれません。

ベーコン:

  • 楽しみ方は2通り。
  • 厚めにスライスされたベーコンをフライパンでじっくり焼いて肉感を楽しむ方法。こちらの方が多い印象でした。
  • もう一つは同じくフライパンでカリカリに焼いて食感を楽しむ方法です。
  • イギリスでは朝食のベーコンかける情熱とその品質に誇りを持っており、質の良いベーコンが出回っています。バラ肉だけでなく、ロース肉でも作るベーコンには、オーガニックのもの、燻製させたもの、熟成させたものなどさまざま。

カリカリベーコンスライス

そして、トースト:

  • イギリス人たちのトーストにかけるこだわりと情熱はひときわすごいです。こだわりのあまり、自分専用のトースターを持っているほど。
  • 食パンには厚さ、材料、大きさなどいろいろな種類があって、人によって好みは大きく分かれます。自分でパンを焼く人もいます。
  • 共通しているのは、トースターで焼く。こだわりは外はカリッと中はモチモチにすること。完璧な食感を生み出すために、トースターに何秒入れればいいのか研究し尽くしている人も多々いるとかいないとか。

最後に…一番大切なティー(紅茶):

  • 今でも工場などでは1日2回、11時くらいと15時くらいにティータイム休憩があります。1回10分くらい、みんなで紅茶を囲んで談笑します。イギリス人と紅茶は切っても切れません。朝食もティー、会社でもティー、お客さんが来てもティーでおもてなし。昼も夜もティー。日本人もお茶好きですが、イギリス人も四六時中お茶を飲んでいます。
  • イギリスでの紅茶の飲み方は、ほとんどがミルクティーです。実はイギリスの牛乳はとても濃厚で美味しいのです。紅茶にどばーっとミルクを入れて飲みます。ミルクティーはwhite tea(白い紅茶の意味)。逆にストレートの事をblack tea(黒い紅茶の意味)と言います。実は日本でよくみるレモンスライスを入れる飲み方は見たことがありません。日本オリジナルかもしれません。

ミルクティー(ホワイトティー)

さて、トースト以外の全部の食材をワンプレートに並べたら、Full English Breakfast(フル・イングリッシュ・ブレックファスト)の出来上がり!

Have a lovely start of the day!(素敵な1日の始まりを!) 
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