シャンクって知っていますか?

シャンクこぼれ話

まだ私がイギリスに住んでいたころの話です。

イギリスのランチでは、パブに行ってお昼ご飯を食べることもあります。パブ(Public Houseの略)とは、お酒を飲むだけではなく、食事も軽食もできるオールラウンダーです。

イギリスパブ
 
イギリスのパブのカウンター こちらで食事も注文できます

北に位置しているイギリスですが、近くに温かい海流がありますので雪はあまり降りません。とはいえ、東京よりも寒い日が多いですから、温かい屋内で食べる長時間料理された煮込みやオーブン料理を食べることが好まれます。

そんなパブでイギリス人の上司が好んで食べていたのがシャンクです。

シャンクって?

彼が必ずパブで注文するのはラムシャンクでした。赤ワインソースで煮込まれた骨付きのラム肉を好んで注文していたんです。

後で調べてみると、ラムのスネ肉の煮込みのことでした。シャンクは英語でShank。スネ肉の事です。

冬の到来が早く、暗い時間が長くなる冬には煮込みやオーブン料理はcomfort foodと言って、体も心も喜ぶ食べ物を好んで食べます。最高気温が3℃までしか上がらない日もあるイギリス。そしてたくさん羊が飼育されているからなのか、ラム肉を好んで食べます。

ラムシャンク
 
豪快なラムシャンク

日本ではなかなかラムのスネ肉は手に入れずらいですね。そこで牛スネで代用してみてはいかがでしょうか?

牛スネの煮込み

ラム肉でも牛肉でもそうですが、どちらも煮込みすぎることはないことです。

煮込めば煮込むほどホロホロにとろけるお肉になり、肉汁がスープをより味わい深く、お肉自体も味がしみ込んでどんどん美味しくなります。

放っておいても勝手にどんどん美味しくなってくれます。そしてさらにすごいのは、形が崩れません。すね肉はスジが多いのですが、そのスジがお肉の形をとどめておくのに一役買っています。

下処理は入念に

牛スネ肉は下処理が大切です。

お鍋にたっぷりの水を張って火にかけます。その時にお酒かワインを入れて臭みを取ります。お肉に火が入り始めるとアクが出ますので、丹念にアクを取ってください。結構な量のアクがでますので2~3回この下茹でをすることで、お肉に味をさらにしみ込ませることができるそうです。

ビーフシチュー
 
スネ肉のシチュー

生の状態でスネを切ろうとすると、あまりにも固くて切るのが本当に大変です。。あまりにも固くて、手が滑って手を切ってしまいそうでした‥。

生で切らずに火を通した後だったら、簡単にサクっと切れますので火を通してからお試しあれ。

コトコト煮込んで召し上がれ!

1時間以上弱火で煮込んでもよし、圧力鍋で時短にしてもよし。
暑くなる季節でも、温かいcomfort foodはいかがでしょうか?

the niku boxでは牛スネ肉を販売しています。是非ご自宅でもお試し下さい!

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