• お酒のお供? トントロ(豚トロ)

    お酒のお供? トントロ(豚トロ)

    トントロ(豚トロ)ってなになに? 突然ですが、トントロ(豚トロ)って聞いたことがあるけど、一体何のことなの?そうお考えの方は多いのではないでしょうか?ちょっと昔にはあまり聞いたことがありませんでしたが、今は様々な場所で耳にします。特に焼き鳥屋さんや焼肉屋さんのメニューで見かけることがありますよね。稀にラーメン屋さんでもチャーシューの代わりにご飯の上に乗って提供されたりします。 じゃあ一体何なのよ?これは、豚さんの頬からネックにかけてある部位の事なんですね~。1頭から300g~500gしか取れない希少価値の高いものになります。スーパーさんではあまり見かけないのは、この理由からなんですね。なぜトロという名前が付いたのか。由来はとても興味深いものでした。   トントロのかたまりです。こんな感じです。 実はマグロと同じ理由でした。笑 脂がトロッとしていておいしそうなので、トントロ(豚トロ)という名前が付いたそうです。30年位前に北海道の焼肉屋さんで提供されたことが始まりと言われているそうです。見た目はピンク色。赤身と脂がきれいなシマシマを作ります。一見脂っこいように見えますが、食べると実はさっぱり、歯ごたえもサクサクでクセになっちゃいますよ~。 トントロとの相性の良いもの…♡ そして、焼肉屋さんや焼き鳥屋さんのメニューでよく見かけるには理由があります。 サクッとした歯ごたえと見た目とは裏腹なさっぱり感。…お酒との相性が抜群なんです!酒好きなワタクシは、夢中になってサクサクッと食べてしまいます。口の中に少し残る柔らかな脂をビールなんかで体に流し込むのは最高です!!!(注:筆者の感想です) もちろんお酒だけでなく、サイダー等の炭酸水でも相性はばっちりだと思います。シュワシュワした飲み物が合うんじゃないかと個人的には思っています。 美味しい食べ方  塩コショウにネギを乗せて。調理の一例 美味しい食べ方の王道は焼く事。これに尽きます。薄切りにして焼くのが一番おすすめです。ラーメン屋さんのチャーシューのようなカットの仕方が一番おすすめです。 素材の味を楽しむのであれば、塩コショウで焼くのが一番です。濃厚な味付けであれば、甘口ダレにつけたり塩ダレで焼いて召し上がってください。 焼いたトントロをアツアツのごはんに乗せてどんぶりにしてもとっても美味しいですよ!サクサクの食感とさっぱりした後味とほかほかのごはん。白いご飯がすすみます。そしてお酒も…笑 バーベキューシーンでも大活躍すること間違えありません。脂身に火がつきやすいので、網で焼くときは端っこに寄せて焼くことがおすすめですよ。端っこは火力が弱めですので、焦げずに焼くことが出来ます。 国産品か?外国産か? トントロ(豚トロ)にも国産と外国産があります。国産の方がお値段は高めです。外国産の方がお値段はお手頃です。一般的には国産の方が脂に甘みがあると言われています。昨日ご紹介させていただいた和豚もちぶたのように、国産の豚さんたちはよりきめ細かい手間とストレスをなくすための環境づくりが行われています。そのため、外国産よりも甘みがでるのだと思います。味の付け方によっては、国産、外国産と使い分けるといいかもしれませんね!
  • 極上の甘み 和豚もちぶた

    極上の甘み 和豚もちぶた

    ものづくり大国 ニッポン ものづくりと聞いてみなさんは何を想像しますか?お肉と関係ないんじゃない?とお考えの方も多いはず。 世の中にはいろいろなお肉が出回っていますが、大きく分けて国産と外国産があります。ものづくりが得意なお国柄があれば、生産性重視の大量生産に力を入れるお国もあります。日本はどちらでしょうか?答えは前者のものづくりが得意な国に属していると思います。   伝統工芸の寄木細工 これは物理的なものだけでなく、農作物や畜産物でも言えることだと言っても過言ではないでしょう。日本のものづくりは細部にまでわたるきめ細かな気配りと工程によって、欧米諸国から見た時には一見無駄なのでは?と思われるような工程をあえて取り入れることにより、よりよいものづくりをし続け今も進化し続けています。私たちが取り扱うお肉も同様に畜産農家さんが大切に愛情たっぷりに育てているんです。 豚ってみんな同じじゃないの? それでは具体的にどんな種類の豚がいるの? 一般的には、アメリカ・イギリス・デンマークなどをはじめとする外国からやってきた種類の豚が日本で飼育されています。ヨークシャー種、バークシャー種、ランドレース種、ハンプシャー種、ドュロック種。どれもそれぞれの地域の名前にちなんでいます。それぞれの種類には、その土地柄や改良などを経て違いが生まれていきました。それぞれのお国柄の特徴が文化によくあらわれるように、豚の種類にも特徴が生まれてくるんですね。 種類によって毛の色が異なります。みなさんご存じの黒豚がバークシャー種なんです。イギリスが原産のバークシャー地方の豚さんです。ヨークシャー種やランドレース種は、色白の豚さんたちです。それぞれ北イギリスのヨークシャー地方とスカンジナビアのデンマークが原産地です。 調べてみると、体つきの違いなどによって加工用としてやブロック用にしたり、うまく分けられているみたいなんです。なるほど~。 日本古来の種類って…? 少しだけここで日本の食肉の歴史を振り返ります。 日本では仏教が渡来する前の西暦200年代~西暦600年代頃に豚の飼育がされていた記録が残っているようですが、仏教の教えが広まるにつれて、豚を飼育することが徐々になくなっていったそうです。その後長い時間を経て、明治大正時代には、政府による指導で養豚に力を入れるようになり、外国産の豚が飼育されていくようになったそうです。 地方によっては養豚されていたところもあるようですが、ほとんど日本では飼育されなくなってしまった事や戦争で豚が激減してしまいました。ですので、残念ながら日本古来の種類はいなくなってしまいました。 立ち上がる農家さん 30年ちょっと前に、日本一美味しい豚を作ろうと農家さんが立ち上がります。厳選した種類の豚さんを3種類掛け合わせます。その両親から生まれる豚さんだけを「和豚もちぶた」としたんです。厳しい審査と資格を経て認められた豚さんだけがこの名前を名乗ることができるんです。 豚さんたちはストレスに弱いそうで、飼育場の徹底した温度管理を始め、エサをちゃんと食べているのかどうか確認して愛情たっぷりに育て上げます。生産データをとり、そのデータを活用して農場では運営しているそうです。また、獣医さんも豚さんたちの健康管理に一役買っています。病気になってからではなく、予防管理もしていることで、ストレスが少ない環境でハッピーに暮らしています。 並々ならぬ努力の下、肉質は美しいピンク色で臭みも全然ないもちぶたが出来上がります。なんと、脂身でさえ甘いのです!脂身が苦手な私ですら、全然大丈夫なくらいです。 その秘密の一つはエサにもよるそうです。栄養バランスが考慮してトウモロコシと大豆をバランスよく与えているんだそうです。もちぶたのための特別なエサ。これでもかというほどのこだわりを感じます。 忖度なしでおすすめです! しゃぶしゃぶにすれば、なんと‥‥アクがでないのです!肉屋をやっていますが、こんなことってないです。アクがでない肉って…!実は人気です。
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