ウインナーとフランクフルトの話

実はソーセージ

ウインナーとかフランクフルトとかポークソーセージとかシュハスコとか色々な名前のウインナーだかソーセージだか聞いたことがありませんか?どれもこれも何なのか正直よくわからないですよね。

実は全部ソーセージの種類なんです。

ソーセージとはざっくりいえば、腸詰めの味付けされたお肉です!豚腸を使ったり、羊腸を使ったり。お肉も豚肉を使ったり、仔牛肉を使ったりすることもあります。様々な香辛料を使って、ひとくくりにソーセージと言っても様々な大きさや長さ、味の種類が存在するとても奥深い食べ物なんです。

本場のヨーロッパ、主にドイツでは…

ソーセージの種類の多さは元より、いろいろな名前がありますね。実は製造している街の名前がついていたりするんです。イタリアのボロニア地方で生産されるものはボロニアソーセージ、フランスのリヨン地方はリオナーソーセージ等。

本場のドイツでは、ビールにも製造方法についての法律があるように、国民食のソーセージにも規格があるんです。一定以上の品質を期待し必ずその品質を守ろうとする姿勢はとてもドイツ人らしいです。

さて、ドイツでは4つに分類されます。

分類 原語 日本語 概要 製品例
ブリューブルスト Brühwurst ゆでソーセージ 細切りにした生肉に水、塩、脂を入れて加熱したもの ウインナー、フランクフルト、ボロニアソーセージなど
コッホブルスト Kochwurst 煮たソーセージ 細切りにした生肉に水、塩、脂を入れて煮沸したもの レバーソーセージやブラッドソーセージなど
ローブブルスト Rohwurst 生のソーセージ 消費されるまで生で保管されるもの サラミやメットブルストと呼ばれる生肉のソーセージなど
ブラートブルスト Bratwurst 焼きソーセージ 加熱してから食べる保存期間が短いもの カリーブルストやシュネッケと呼ばれるぐるぐる巻きのソーセージなど

この分類から、細分化されて調べただけでも44種類のソーセージが出回っています。現地のスーパーや地元のお肉屋さんに行けば、陳列棚2列は少なくともソーセージで埋め尽くされています。その様子は圧巻です!

日本人はたくさんの種類の魚を食べますので、同じなんでしょうね。きっと。

ウインナーとフランクフルトの違い

ウインナーとフランクフルトも分類上はブリューブルスト(Brühwurst)になります。製造方法も大体同じです。では何が一体ちがうのでしょう?

ウインナーはドイツ語Wiener Würstchen(ヴィーナーブルストヘン)と表記し、フランクフルトはドイツ語でFrankfurter Würstchen(フランクフルターブルストヘン)と表記されます。つまりオーストリアのウイーンで、ドイツのフランクフルト市で生産されたという事が違います。また使用されるお肉も違います。豚肉だけでなくときどき仔牛のお肉を使うこともあるそうなのが、ウインナー。豚肉だけを使うのがフランクフルト。

現地のメーカーによっては皮がパリッとしたり、そうでないものがあったり様々です。大きなメーカーの商品は瓶詰に入っていたりして、使われているお肉が含有量の%が必ず書かれています。ドイツ人たちはウインナーやフランクフルトの肉が何%入っているのか確認して買い物したりしているようです。

日本ではウインナーもフランクフルトも共通して豚肉のみを使います。その他にも豚腸や羊腸を使う違いや長さや太さの違いもあるようです。

アラビキフランクという名前のウインナー。笑

パッケージにはウインナーと書かれていますが、私たちはアラビキウインナーと呼ぶウインナーがあります。1本20センチ位あり、1袋1キロ、1本50gです。粗挽きされた豚肉が使用されており、皮がパリッとして中身はジューシーです。まるでどこかのCMのようです。。

 アラビキウインナー
アラビキフランクという名のウインナー

隠れファンが多く、BBQのように焼いてもボイルしても、なんならポトフのようなスープに入れても美味しいです。

本場ドイツ人たちは、大きな鍋に水をたっぷり入れてぐつぐつ沸騰するまでお湯を沸かします。一旦、火を止めてウインナー(フランクフルト)を入れます。そのまま蓋をして5分くらい待ちます。すると、ウインナー(フランクフルト)が浮いてきますので、それで温めなおしOK!フライドオニオンを振りかけてケチャップで食べます。子供たちが大好きなメニューです。

温めなおしたウインナー 
温めなおしたウインナー

いつもとは違う食べ方も楽しいです!是非お試しになってみませんか?

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