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ローストの王様 牛モモ肉
投稿 @298Eriローストが国民食の国ってどこだろう? 毎週日曜日は、家族が集まってお昼過ぎに思い思いのローストを食べる国があるんです。移民大国のこの国では、カレーが国民食になった‥‥なんてことも話題になったりしました。首都には様々な国の小さな町が出来上がっていて、東西南北さまざまなカラーを見せてくれ、まるで海外旅行に行ったような気分になります。 その首都の名前はロンドンです。イギリスです。 イギリスは実は正式な国の名前ではなくて、正式には「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。英語ではUnited Kingdom of Great Britain and Northern Irelandです。なんだか長いですね。実はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国から成り立っているので、長いんですね。 国旗もユニオンジャックという名前で人々に親しまれています。このユニオンジャックも、国々が統合していったことを表しているんです。 縦と横の赤い十字はイングランドの聖ジョージ(Saint George's Cross)、紺色に白色で対角線上にXのような十字はスコットランドの聖アンドリュー(Saint Andrew's Cross)、そして赤色で対角線上にXのような十字になっているのはアイルランドの聖パトリック(Saint Patric's Cross)です。旗の制定がされたときにウェールズは既にイングランドの統治下にあり、ウェールズの意匠は組み込まれませんでした。緑色の背景に竜の絵が描かれたウェールズの旗はなかなかかっこいいです。個人的な主観ですが、ウェールズ人たちも誇らしげに旗を掲げているところが多かったです。 日曜日のお楽しみ サンデーロースト 歴史は古く、古代ローマ人軍が牛肉を焼いて食べたことが起源だという説があります。その後、イギリス貴族の間で牛1頭をさばいてローストする習慣へと変革を遂げていきました。さらに後の1800年代後半に起きた産業革命のヨークシャー(北イングランド)で、一般家庭でも日曜日にローストを食べる習慣が一気に広がっていったのでした。 キリスト教で休息日を意味する日曜日に、家族が集まって昼過ぎからローストした牛肉や鶏肉やターキーを囲って食事を楽しみます。その週にあったことを報告しあったり、家族のだんらんの時間として定着しています。 ローストする肉は? イギリスでは牛肉をローストしたり、丸鳥にスタッフィングと呼ばれる詰め物をしてオーブンで焼きます。やはりローストビーフが人気です。 ランプ(腰あたりの部位)やトップサイドと言われる内ももが一般的です。中にはブリスケット(肩バラ)やシン(スネ)をローストする方もいますが、やっぱりモモ肉が一番多いです。 モモが人気なのは、お値段が比較的安価な事。モモ肉は水分含有量が多いので、熱い乾いた空気が常に循環しつづけるオーブンでもほかの部位よりはパサパサになりにくいのです。オーブン料理はどうしてもパサパサになります。ですので、グレービーソース(肉汁をベースにワインなどで煮込んだソースの事)をたっぷりかけて野菜と一緒に食べます。 最近ではオーブンがなくても調理できるローストビーフのレシピが数多く出ています。是非ご自宅でもチャレンジしてみてはいかがでしょうか? -
肉のオノ トマホーク
投稿 @298Eriオノ??なに?それ??? トマホークとはなんぞや?あまり聞いたことがないですよね。実は、これ、ネイティブアメリカンが使っていたオノの名前なんだそうです。英語のつづりでは、tomahawkと書きます。語源はtamahakanトモハーケンが由来になっているそうです。 もともとはヨーロッパ人が北アメリカ大陸に入植するときに持ち込んだものだと言われています。それをネイティブアメリカン達が改良したものを「切るための道具」という意味のトマホークへのなっていったそうですよ。もしかしたら、北欧のバイキングたちの子孫が持ち込んだものかもしれませんね。ハーケンとは、スカンジナビアの言葉だったような…そんな記憶があります。柄の部分が長くて、鉄の部分も小さいところが形もちょっと似ている…気がします。 肉がオノってことなの? 時々トマホークという言葉を聞くことがあっても、オノとの関連性はイマイチよくわかりませんよね。実は単純明快で、形がネイティブアメリカンが使っているオノに似ているからだったんですね。笑 どうでしょうか?なんとなく形が似ていませんか?お肉の部分がオノの鉄でできている部分で、骨は柄の部分にみえたりしませんか? 写真の牛肉のトマホークは大きさがわかりづらいですが、結構大きいのです。重さは1kg~1.3kgあり、長さは何と30cm強あります。骨を持って豪快に肉にかぶりつくこともできますよ!有名なアニメの主人公が喜びそうな「肉感」です! 部位は? 骨についている肉は、リブロースなんですよ。適度に赤身と脂が入り混じっているので、見た目だけじゃなくて、味も十分に楽しむことが出来ます。 リブロースというのは、肩から腰にかけての肉で、頭から順番に肩ロース→リブロース→サーロインと続きます。サーロインと隣り合ったお肉ですので、このように赤身と脂のバランスが絶妙です。 「肉!!」の主張がとっても強いこのトマホークは、リブ(肋骨)を残したままでカットされています。骨付きのままですので、骨の近くのお肉は以前もご紹介した通り、うま味成分が詰まっています。骨の近くのお肉はうま味が強く出て、肉好きにはたまりませんヨ。 食べ方はとにかく焼いてください♡ これだけ豪快な肉ですので、とにかく焼いてください!焼き方難しいかもしれないとお思いになるかもしれませんが、そんなことないですよ~。是非試してみてくださいね。 以下、レシピです。ご参考にどうぞ。 大きいお肉ですので、十分に余裕をもって2日くらい前から冷蔵庫で解凍してください。 当日は焼く30分前に冷蔵庫から出してきて、常温にしておきます。 塩コショウを多めにふってください。思ったよりも多めで大丈夫です。 早速焼きます。オリーブオイル等の油を大さじ1杯ひいたフライパンで表・裏・側面に焼き色を付けます。 オーブンは230℃に温めて準備してください。 骨の部分には、アルミホイルを巻いて準備します。 5cm位の厚みがあるお肉なら、7分半から8分オーブンで焼いてください。お肉の中心温度が55℃になるように温度も計ってくださいね。お好みでローズマリーと一緒に焼いてください。 オーブンから出したら、20分位休ませます。 切り分けて、Bon Apetit(ボナペティ) 肉好きの肉好きのための肉です。笑 こんなに満足感を得られるnikuはないのではないでしょうか?インスタ映え間違えありません。そして、バーベキューでの主役感は半端ないでしょう。盛り上がること間違えなし! 肉好きのアナタ!(軽いノリですみません)是非トマホークにチャレンジしてみませんか? -
煮込みにサイコー 牛スネ肉
投稿 @298Eri楽しみ方もいろいろ 肉は焼くのが一番いいとか炙ったりするのも美味しいなんて、いろいろな食べ方が世の中にはあるかと思います。焼いたら固くなってしまうのですが、煮込みに適している肉の部位もあるんです。人にも得意不得意があるように、お肉の部位にも向いている料理や向いていない料理があるんですね。 牛スネはその名の通り、スネの部分です。前スネと後ろ足のスネをトモスネなんて呼んだりします。スジが入り組んでいますので、固そうに見える見た目でも、良く動かす筋肉なのでうま味成分がとっても強いのです。スジがあるので、焼くと縮んでしまって固くなる性質なのですが、逆に煮込むことでトロトロに柔らかくなるのですが、形が崩れにくいという特徴があるんです。いろんな部位を上手に使いまわせば、お肉と向き合ってより美味しい食べ方を発見することができます! 冒険の可能性を感じ、わくわくしませんか?私だけでしょうか?笑 もう一つの楽しみ方。上級者向けの楽しみ方 スネ肉をひき肉にしちゃうんです!あれ?もうご存じでしたか? これはお肉屋さんあるあるなんですが、塊のお肉としてはスジが多くて固いのですが、うま味成分が強いことを有効活用して、ひき肉として挽いちゃうんです。 脂身と赤身がよく混ざって、満足感の高い肉質を楽しむことが出来ます。フードプロセッサー等で粗目に挽いたり、包丁で小さめに切ってゴロゴロの肉感を楽しんでみてくださいね。そんなひき肉で作るハンバーグは、ハンバーグステーキとしてその歯ごたえを贅沢に楽しむこともできるんですよ。肉屋の父がよく言っていました。 魅力はまだまだ…! うま味成分が強いことを繰り返しお伝えしてきましたが、スネの魅力はまだあります。塊のお肉はどうしてもお値段が高めになりますよね。 しかしどうでしょう!すね肉はローストビーフ用にされるモモ肉に比べてもお値段がお安めなのです。お値段が高めのモモ肉を煮込むよりも、少しお財布にも優しいすね肉で煮込めば同じ値段でもっと量を賄うことができます。形も崩れにくいので、料理が出来上がった見た目もばっちり魅力的になっちゃいます! ビーフシチューにいかがでしょう? ご馳走感が得られるもの。ビーフシチューなんていかがでしょうか? ご参考までに、4人分のシチューのレシピをご紹介させていただきます。 牛スネ肉 300g 玉ねぎ 1個 じゃがいも 1個 デミグラスソース 1缶 トマトケチャップ 大さじ1 赤ワイン 100ml 水 300ml 塩 小さじ1/2 こしょう 適量 バター 15g 1.野菜は食べやすい大きさにカットします。スネ肉も一口サイズに切って塩コショウをふって、下味をつけます。 2.底が厚めの鍋にバターを熱して、スネ肉に焼き色がつくまで炒めます。 3.次にたまねぎと人参を入れて、たまねぎがしんなりするまで中火で炒めます。 4.赤ワインと水を加えて煮込みます。時々アクをとりながら蓋をして弱火で1時間半位コトコト煮込みます。牛スネマジックはここから。煮込めば煮込むほど美味しくなります! 5. じゃがいもとデミグラスソースとケチャップを加えて、蓋をして20分煮込みます。じゃがいもが柔らかくなるまで煮込んでください。 6.出来上がったら、お皿に盛りつけます。盛り付けるときにサッと生クリームをかければより見栄えがして、コクのある一品の出来上がりです。 牛スネってどこで買えるの? スーパーさんだとよくシチュー用とかカレー用として売られています。是非プチご馳走料理のビーフシチューにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?実はカレーにしてもコクがでて美味しくなりますよ~!